【紹介】朝鮮の代表的な無形文化遺産


今日、民族固有の風俗、伝統を保護し発展させ、文化的多様性を増進する無形文化遺産は、人類の文化的発展と国際的な理解、協力を図る上で重要な役割を果たす。

そこで、今回は、朝鮮にまつわる無形文化遺産について、紹介したいと思う。

朝鮮民族の代表的な無形文化遺産には、民謡「アリラン」、キムチ漬けの風習、シルム(朝鮮相撲)がある。

長い年月にわたって、それぞれの年代と社会制度、人々の中で広く歌われてきた「アリラン」は、世界に知られた朝鮮民族の代表的な民謡である。

初期の「アリラン」は、男女の恋愛関係を反映した素朴で平凡な歌謡であり、明るい世の中で幸せに暮らすことを願う当時の人民の志向と念願が素直に表現されていて、多くの人々の共感を呼び起こした。

「アリラン」は、家族や友人の間で歌われるだけでなく、重要な祝祭の日にも歌われる人気のある民謡である。

キムチ漬けの風習は、今も一年中、家族の重要な行事として継承されている。

晩秋になると、それぞれの家でキムチ漬け用の白菜をたくさん仕入れて、白菜を塩漬けにしては洗って、舌がひりひりとなる薬味を付け加えるなど、あの手この手を尽くしてキムチを漬ける。

その時、隣人や親戚、職場の同僚などが互いに助け合って漬けたキムチや薬味を近所や親戚に送ったり、試食してもらったり、アドバイスを受けたり、自慢をしたりして、キムチ漬けが上手くできたことを祝い合うことが朝鮮民族のキムチ漬けの風習である。

一つの食べ物を作る過程で、民族が時期を同じくして全体的に行いながら家庭同士の親睦、友誼を図る契機になる風習は、朝鮮民族のキムチ漬けを除いてはほかにない。

シルムは、二人の力士がサッパ(腰から右腿にかけて回す布)や腰に回した帯を掴んで組み、相手を倒し合う朝鮮固有の伝統的な体育種目である。

祝日には、大規模なシルムの試合が行われ、その会場は、あらゆる年齢層と男女の人々で賑わい、不屈の精神と応援の熱意を示した。

高句麗時代の古墳壁画にシルムの絵が描かれていることからも古い歴史を持っていることがうかがえる。

(文:愛媛現代朝鮮問題研究所)